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14話 もう一つの対峙

last update Date de publication: 2026-02-03 18:01:38

五年ぶりだった。彼女の顔を見たのは。どうしてこうも、この人たちは私の前に堂々と現れるんだろう。ここはさっき高嶺遼大が言ったように、高嶺遼大以外は入室禁止の部屋。隔離がされていない以上、誰でもこの部屋の前を通る事は出来るけれど、わざわざ入って来るなんて。

(まぁ、どうせ湊が部屋に入ったのを見たんでしょうね……)

そして、五年経っても尚、彼女・愛沢くるみが湊と一緒に居る事を滑稽に感じる。

(まぁ私としてもその方が都合が良いけれどね)

そう思いながら、高嶺遼大の背中越しに彼女を見て、私は一瞬で確信する。

(子供、産んでないみたいね)

体にピタッとフィットする服、男性ならば絶対的に目が行ってしまうその豊かな胸元。くびれた腰に肉付きの良いヒップ。その体系を維持する為に一体、彼女はいくらかけているんだろう? とお節介ながらも心配になってしまう。私の家の家政婦の娘として、私と湊、颯太の前に現れた時はもっと可憐な印象だったけれど、今は妖艶な女になっている。相当な馬鹿でない限り、その容姿を見て、警戒はするだろうくらいには、作り込まれている。

「くるみ……」

そう呟いたのは湊だ。私は高嶺遼大の背中の前で
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